優生思想

11月 優生思想の動向

障問連事務局

前号でも報告した血液検査によりダウン症かどうか、高い確率で判明する血液検査について、日本産科婦人科学会が、11月13日に下記のような公開シンポジウムが開催されます。

 

公益社団法人日本産科婦人科学会・公開シンポジウム

「出生前診断-母体血を用いた出生前遺伝学的検査を考える」開催のお知らせ

主催:日本産科婦人科学会

現在、日本産科婦人科学会では委員会を設置し、母体血を用いた出生前遺伝学的検査に関して検討を行っておりますが、この検査は遺伝医学的専門知識や検査前後の遺伝カウンセリングが必要であり、安易に実施された場合には、社会的に大きな混乱を招くことが懸念されます。そこで、日本産科婦人科学会では、会員ならびに会員以外の方々のご意見を広く拝聴し、委員会の審議に活かすために本年11月13日(火)に公開シンポジウム「出生前診断-母体血を用いた出生前遺伝学的検査を考える」を開催することとしました。

[開催日]:平成24年11月13日(火)14:00-17:00

[開催地]:東京コンファレンスセンター・品川 5F大ホール

[テーマ]:「出生前診断-母体血を用いた出生前遺伝学的検査を考える」

 

この公開シンポジウムで「国民の意見は聞いた」とし、12月開催の同学会の理事会にて指針を決定し実施される可能性が極めて高い状況です。日本ダウン症協会は、「私は生まれてきてはいけなかったの?・・・」、自らの、わが子の存在を否定される、これらの動向に断固反対の立場を表明されています。

この問題や着床前診断も含めた、「障害をあってはならない存在」とした生命操作でしかない出生前診断について、「DPI女性障害者ネットワーク」として、意見が表明されていますので紹介し、また神戸市のNPO法人自立生活センター/りんぐりんぐに所属される石地さんの意見が新聞で報道されていますので、併せて掲載します。

 

「出生前診断に対する DPI女性障害者ネットワークの意見」

この人に聞く: 神経筋疾患ネットワーク・石地かおるさん (毎日新聞10月31日)

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