国/県の制度

兵庫県がグループホームの入所施設等の敷地内設置を認める県独自基準を提案!!

地域に存在してこそ意味がある!! 私たちは県独自基準の撤回を求めます!!

障問連事務局

国における地域主権戦略会議の中で、国の縛り(法制度)から適用外とする動きがあります。良い意味で地域の特性や実情に合わせた規制緩和はあってもよいでしょうが、従来から財政負担の軽減や本来の理念が損なわれたり福祉環境の悪化、利用者の処遇低下を招きかねない危惧は指摘されていました。

その危惧がこの兵庫県でも具体化されようとしています。

兵庫県独自基準案として、「入所施設等と同一敷地内の設置を可能とする(入所施設等と独立した建物で、地域住民との交流機会の確保の条件を満たす場合に限る)」。

独自基準案の設定理由・考え方として、「入所施設等からの地域移行促進及び入所施設等との連携を推進する」。

大阪でも同様の動向は進められ、兵庫でも政令都市である神戸市も同提案がなされ、他中核市でも進められかねない状況にあります。県においては、昨年度オールラウンド交渉でも明らかになったように、既存の入所施設に依存する施策が進められており、地域移行が進まない、グループホーム等の設置が進まない状況の中で、このような独自基準が提案されています。しかし、同じ敷地で何が「地域移行」したと言えるのでしょう。オールラウンド交渉で強く撤回を求めたいと思います。

 

第314回兵庫県議会定例会(平成24年9月開催)に提案した「法令の規定により条例に委任された基準等に関する条例の一部を改正する条例案」の参考として提出されたのが「法令の規定により条例に委任された基準等に関する条例の一部改正案」に関する県民意見提出手続関係資料。これは、平成24年8月10日から平成24年8月31日まで、ご意見・ご提案の募集が行われ、812人から合計1,378件の意見等が集まったと兵庫県のウェブサイトに記されています。

この中で我々が問題にしている項目は「社会福祉施設等の基準について」の中にあります。

対象施設・サービス グループホーム・ケアホーム(共同生活援助・共同生活介護)
本県独自基準案 入所施設等と同一敷地内の設置を可能とする(入所施設等と独立した建物で、地域住民との交流機会の確保の条件を満たす場合に限る)
独自基準案の設定理由・考え方 入所施設等からの地域移行促進及び入所施設等との連携を推進する
【参考】省令基準の概要 

 

住宅地又は住宅地と同程度に利用者の家族や地域住民との交流の機会が確保される地域にあり、かつ、入所施設又は病院の敷地外にあるようにしなければならない
施行日 H25.4.1

« »