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天高く~姫路にて映画『精神』上映会報告

天高く~姫路にて映画『精神』上映会報告

高瀬建三(いこいの場ひょうご)

9月22日姫路に行った。播州平野は晴れ渡り、空が高く空気は澄んで、秋一色だった。この日、姫路市自治福祉会館で映画『精神』上映会を行った。

100名近い参加者で会場は熱かった。「ひめかれん」(姫路市精神障害者家族連合会)、出店して頂いた「ひびき作業所」、「ピースフル」を始めとした姫作連の作業所の方々、支援者そして何より当事者の皆さん、さらに「はりま福祉ネットワーク」からも力強いご参加、ありがとうございました。

多くの方々に来場いただき、上映を進めるうちに場内は熱気で暑くなり、また前席の人の頭でスクリーンが見ずらい、会場後方では音声が聴きづらい等、様々な不具合が発生し、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。それでも、多くの皆さんにご鑑賞いただき、嬉しい感想もいただき、ありがとうございました。

フロアーの出店では場内の熱気を反映してかアイスコーヒーもよく出ていました。特に当事者の皆さんは服薬の副作用で口渇があるので人気が集中していました。アカシジア(静坐不能)等の副作用で集中できず、会場を出たり入ったりの人達の辛さも分かるので複雑な思いでした。そんななか「連れ添い」の職員の皆さんにもお世話になりました。

肝心の映画の話しですが、「タブー」とされている精神障害者の世界を描いた作品で、一切のモザイク・効果音を省き、「静かに感情移入できる」作品で、海外の映画祭で高評も得ています。「病気を診る映画ではない。クリニックの内部を見る映画でもない。人間を見る映画だ」(香山リカ/精神科医)という感想が、この映画をよく著していると思います。

私たちはこの作品を持って回り、兵庫県下で上映中で、今回が姫路という訳です。また、御当地でお目にかかれるのも楽しみにしています。

当日は、上映後に別室で懇談会を行い、残っていただいた方々と話し合いました。家族の方が亡くなられ親族も高齢化される中で自立を目指したいと励まされながら語る身体障害者、発達障害の悩み、映画の感想、家族会の取り組み、そして加古川から参加された当事者から、約20年前に精神科病院に入院したが、身体拘束され疑問をぶつけると力づくで保護室に入れられた事等も話され、同じ加古川に住む身体障害者の団体と交流できたらいいね・・・「こんな場に是非精神科医も同席して欲しかった」との意見、「ひめかれん」からの挨拶、「はりま福祉ネットワーク」の妻鹿さんや高田さんからも挨拶をもらいました。盛り沢山の話題で、いくら時間があっても足りないぐらいでした。まさに今回の映画同様、多くの問題を抱えた「診る」「看る」「見る」を最も身近に日常に接している方々の集いでした。改めてお世話になった関係者の皆様には感謝を込めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

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