2011年度 兵庫県への要望書
2011年6月10日
兵庫県知事 井戸敏三様
障害者問題を考える兵庫県連絡会議
代表 福永年久
要 望 書
日々、障害福祉向上に向け、ご尽力されていることと存じます。
さて、私たち障害者問題を考える兵庫県連絡会議(以下、障問連)は、昨年11月12日、ひょうご共済会館にて開催された、兵庫県関係部局との対話集会において、以下のような要望を行いました。
【交通・バリアフリー】
民間バス会社について・・・今後ともノンステップバスの導入をより積極的に県として指導して下さい。とりわけ淡路島と本島とをむすぶ民間バスについて、毎年交渉でも要望しているにもかかわらず、いずれの民間バスも車いすのままでの乗車は認められず、極めて深刻な状態が放置されている。県として淡路島内関係市町、民間バス会社、兵庫県関係部局、障害者団体、その四者により早急に協議会等を設置し改善策を早急に検討されたい。その場合、必要であるなら、県として何らかの財政措置を講じる等、積極的な姿勢を示されたい。
対話集会の際にも、とりわけ淡路在住の障害者から、まさに「たこフェリー」運行廃止を間近に控え、車椅子障害者の移動権が大きく侵害される危機感を持って、実情を述べ、強く要望しました。そして最後に、貴局に対し、要望書にあるよう、解決に向けた協議会の設置など、早急に検討して頂くよう改めて申し入れました。しかし、その後何ら前向きな姿勢は示されないことは極めて遺憾です。
本日、淡路島内の障害者が、添付文書に示す要望書を淡路市長に提出します。しかし、本質的には単に淡路島民だけの問題ではなく、車椅子を使用する多くの兵庫県民にとっての問題であり、広域的な課題であるため、まさに貴局の責任として解決すべき課題です。
昨年の対話集会において、貴局が回答されましたように、法的・制度的な多くのハードルがある事は十分承知しています。しかし、だからこそ時間を要してでも、どうすれば解決するのか、そのためにも関係機関と私たちの団体や障害当事者を交えた協議会の設置を求めているのです。明石海峡大橋ができ格段に利便性は増しましたが、多くの車椅子障害者が排除される事は明らかな差別です。早急な解決に至るよう、改めて、上記要望事項について、速やかに実行されるよう強く申し入れるものです。
6月 10, 2011