グループホーム

【緊急のお知らせ】 グループホーム制度が大きく再編されそう、危ない!!!(続)

障問連事務局

 

前月号に続いて、グループホーム再編問題、その続報です。

大阪の「グループホームの再編に反対する緊急行動ネットワーク」が、再編の動きへの反対をされており、その要請を受け、みなさんに呼びかけ、署名のお願いをさせていただきます。本誌5ページにあります署名用紙は、個人用の署名用紙です(ネットでは掲載しません)。団体用の署名用紙もありますので、必要な団体には送付いたします。郵便・FAX・メール等で上記ネットワークまで直接お送りください(障問連で集約することはいたしません。ご了承ください)。

 

要請文

2021年 10 月 8 日

各位

グループホームの再編に反対する緊急行動ネットワーク

代表世話人 勝井 操(大阪市)

渡邊 哲久 (奈良県)

林 淑美(東大阪市)

山田 義昭(高槻市)

津田 茂樹(枚方市)

 

緊急賛同署名活動 (団体・個人) へのご協力のお願い

日頃は障害者グループホームの活動にご理解、ご協力を賜り誠にありがとうございます。

さて、誠に緊急なお願いで申し訳ないのですが、厚生労働省において総合支援法の見直しを機にグループホームの大きな再編が目論まれていることが明らかになりました。

グループホーム利用者・家族・ 福祉関係者のみならずご家族・地域関係者へも呼びかけていただき、一人でも多くの方が署名活動にご協力くださいますようよろしくお願い申し上げます。

また、今後のとりくみや要項等未確定の部分もありますが、 来年 1 月以降の通常国会での「総合支援法」改定に向けまして、 今年 12 月 の 「社会保障審議会障害者部会」 が大きなヤマ場となります。つきましては、署名活動を先行させたく存じますのでご理解とご協力を宜しくお願い致します。ご意見等ございましたらご遠慮なく事務局へお知らせください。

加えまして、署名活動の趣旨と緊急行動ネットワークの見解を多くの方にご理解いただくため、積極的に呼びかけ文・資料等ご活用いただきますよう、合わせてお願い申し上げます。

 

【 署名活動スケジュール 】

1.署名活動とりまとめ

緊急行動(院内集会)・厚生労働省へ要望に向け

第一次〆 2021年10月31日

第二次〆 2021年11月10日

第三次〆 2021年11月30日

 

2.目標

・ 11月上旬に院内集会の開催に向けて調整中です。

※国会議員や各首長への要請行動等は検討の上、後日ご案内いたします。

・厚生労働省へ要望書・署名提出

 

3.署名について(署名用紙・電子署名併用)

・賛同署名用紙( 法人・事業所・団体等用、 個人用)

返信方法:メール・ FAX ・郵送(法人・ 事業所 毎(事業種別問わず))

・各団体等でご署名願います。

・電子署名サイト change.org 「 https://www.change.org/gh-kinkyukodo 」で検索

 

【お問合わせ】

グループホームの再編に反対する緊急行動ネットワーク事務局 (担当:和泉)

〒 578-0832 東大阪市 長瀬町 2-13-10  TEL 06-4309-7667  FAX 06-4309-7668

Mail kinkyukoudou@kusanone-k.com

 

 

呼びかけ文

「グループホームの再編に反対します!!」

グループホームの再編に反対する緊急行動ネットワーク

1989年、グループホーム制度は、「日常生活における援助を行うことにより、知的障害者の自立生活を助長することを目的」として創設されました。そして、グループホームは地域生活における生活の場として位置づけられました。制度化されて30年以上が経ち、まだまだ課題は残しながらも、現在では全国で14万人以上の人がグループホームで暮らしています。入所施設から地域移行した人と家族から自立した人です。

今、グループホームの再編が検討されています。その中には、グループホームで暮らしている人に大きな影響を及ぼす内容があります。

 

(検討されている見直し案)

・障害支援区分が低い中軽度の人は、訓練を目的としている「経過型」の利用となり、3年などの一定期間を経たら、グループホームで暮らせなくなる。

・障害支援区分が高い重度の人は、グループホームの定員が最大10名の現在よりも大規模なグループホームで暮らす可能性がある。また、個人を対象にしたヘルパーの利用が制限される。

 

これだけの大きい変更があるにもかかわらず、グループホームで暮らしている人やグループホームを運営する事業者の意見は聞いていません。厚生労働省が主導した検討委員会の構想だけで、グループホームのあり方が変わるとしたら、大きな問題です。

 

(現在グループホームで暮らしている人たちの意見)

・グループホームでは、親から自立をして、世話人に助けてもらいながら自分の望む暮らしができている。

・入所施設の時は、職員に命令をされていた。今は世話人がやさしいので安心して暮らせている。

・一人暮らしの時は、食事はほとんど作らなかった。1人でさみしかった。

・一人暮らしをしたい人には、一人暮らしができるように制度を作ってほしい。そして、重度の人も、一人暮らしをしたい人はできるようになってほしい。

・障害者の意見を聞いてください。無理やり一人暮らしをさせるのですか?

・私のグループホームは重度の人も軽度の人も一緒に暮らしています。これからも、その人たちと一緒に暮らしたい。

・これからも、ヘルパーを使えるようにしてください。

・グループホームの人数を多くするのは、入所施設のようになります。

・だれとどこでくらすかは、私たちの権利です。

 

グループホームで暮らしている人たちの意見にもあるように、グループホームは、障害者にとって安心して暮らすことのできる場であるべきです。今回のグループホームの再編案は、軽度の人には訓練の場として考えています。訓練をし、グループホームの暮らしに期限をつけることは、本当に障害者の立場に立って考えていることでしょうか。

福祉の本来の目的は、障害者を訓練して健常者に近づけようとすることではなく、障害程度に関わらず、どんな差別も偏見も受けることなく、地域で暮らせるように支援をすることです。

その実現に向けて共に活動をしましょう。

グループホームの再編に反対です。

 

(参考のために)

現在検討されているグループホームの再編案は、以下の法律にも違反します。

・日本国憲法第22条

何人も公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する

・障害者基本法第3条

すべての障害者は、どこでだれと生活するかについての選択の機会が確保され、地域社会において他の人々と共生することが妨げられないこと。

・国連障害者権利条約第19条

障害者が、他の者との平等を基礎として、居住地を選択し、およびどこで誰と生活するかを選択する機会を有すること並びに特定の生活施設で生活する事を負わないこと。

 

2021年10月8日

代表世話人 林 淑美(東大阪市)

山田 義昭(高槻市)

渡辺 哲久(奈良県)

津田 茂樹(枚方市)

勝井 操 (大阪市)

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