事務局より

【巻頭】 兵庫県の障害福祉審議会が開始、障問連も特別委員として出席しています

凪裕之(障問連事務局次長)

緊急事態宣言が9月末に解除され、「明るい光が見えてきた」と言います。しかし、なぜ感染が急に減ってきたのかの理由もはっきりわからず、今後また感染拡大の大きな波がやってこないとは限りません。まだまだ不安が続き、本当に油断ができない状況が続くと思います。引き続き、注意し、お互いが守る行動を続けてほしいです。

兵庫県はコロナ感染拡大のため、1年遅れで2026年までの「第2期ひょうご障害者福祉計画」の検討が障害者福祉審議会で始まり、私は特別委員として出席しています。基本理念には「共生社会の実現」や「自己決定の尊重」とありますが、これまで使われてきた表現「障害のある人もない人も」でなく「全ての人」という表現が初めて登場しました。その変更は分科会で議論され、「『全ての人』を使うことで壁や違い、分断を避け、積極的・建設的な意味を込めている」ことが理由とされています。しかし私はどうしても違和感を感じ審議会でも意見を述べました。神出病院事件のようなひどい暴行虐待事件や精神科病院や施設への隔離、分離教育が進んでいる実態など、分け隔てられている現実を具体的に解決する明確な計画が不在なまま、「あらゆる人の共生」という理念が謳い文句に終わり現実にある差別があいまいにされるのではないかと危惧します。

また県や市町の計画には、施策と理念の間には依然大きな隔たりがあり、計画を実効性のあるものにするためにはどうするのか、障害者が実際に生きていく上で、どんな問題があり施策の隙間部分をどう埋め解決していくのか、少しでも具体的で実効性ある計画になるよう、審議会でも求めていきます。12月にも審議会が開催され、そこで最終的な計画案が検討され、年明け1月にはパブリックコメントが実施され、来年度からの計画が決定される予定です。

私個人の5年前の審査請求は、昨年の裁判で県の採決取り消しから1年を迎えようとしていますが、採決にはまだ時間がかかるようです。障問連としてこの間、介護保障やバリアフリーなどの取り組みで、様々な議論を行っています。しかし、コロナ禍により制限はありますが、議論を通しての取り組みや働きかけがなかなか進んでいないことも多く、反省もしています。また会議の持ち方など、色んな工夫を心がけていく必要も感じています。兵庫県と神戸市のオールラウンド交渉は時間や人数制限でどういう形になるか未定ですが、取り組んでいきます。

10月の拡大事務局会議もオンラインで行います。いつも参加している人以外で、参加したい方は事務局まで必ず連絡をお願いします。神戸市へのオールラウンド要望の最終検討が中心議題になります。

障問連の今年度の活動も、あと3か月になりました。引き続き、よろしくお願いします。

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