人権シンポジウム

【告知】 人権シンポジウム2021を開催します

人権シンポジウム2021

テーマ:コロナ禍でマイノリティがどんな困難を強いられたか

特別報告:「理由付記裁判」判決と今後

主催:障害者問題を考える兵庫県連絡会議(障問連)

2020年は、新型コロナウイルスの世界的なパンデミック(感染爆発)が起こり、現在もなお感染は収まる気配がなく、非常に深刻な状態が続いています。日本においては、政府が有効な対策も示さず、感染者、重症者、死者が増え続け、また、次々と倒産する企業も出る中で、人々は不安に追い込まれています。

世界的に見ると、新型コロナウイルス感染症による呼吸器不全から、人工呼吸器の不足が煽られ、人工呼吸器を常用する難病患者からコロナ感染症患者への「転用」を促すガイドラインが示されました。日本においては、コロナ禍の学生を緊急に支援する給付金制度から、朝鮮大学校の学生への支給が除外されました。これは、高校無償化制度や幼保無償化から朝鮮高校や朝鮮幼稚園を排除していることと根を同じにする差別的な政策です。新型コロナウイルス感染症による災禍は、「マイノリティの命の選別」を急速に助長しました。

有事の際には、平時の差別が露骨に現れ、生きづらさがより深刻化してしまうと言いますが、まさに世界的にそのような状況をもたらしました。1年を経て、コロナ禍でマイノリティはいかなる困難を強いられ、またいかにしてこの災厄を生き延びてきたのでしょうか? 本シンポジウムでは、障害者や在日コリアンの体験談や、コロナ(感染症)による差別についてお話しいただくと同時に、そこから浮かび上がってきた課題を共有したいと思います。そして、見通しの立たない現状について、あるいはその後の社会について、障害当事者、障害者事業所職員、部落解放同盟兵庫県連合会、朝鮮学校教員をシンポジストに迎え、マイノリティの視点から考えていきたいと思います。

さらに、特別報告として、以下のような報告を行います。神戸市在住のAさんは、神戸市に対し、重度訪問介護の介護給付費の申請をし、支給量が申請を大きく下回る決定を受けたため、兵庫県に対し、この決定の取消しを求める審査請求をしたところ、これを棄却する裁決を受けました。しかし、この裁決には理由付記の不備による違法があるという主張で裁判を起こし勝訴した、Aさんの「理由付記裁判」の経緯を振り返り、今後の展望を語っていただきます。

 

日時:2021年1月30日(土) 13時30分~16時30分

場所:神戸市勤労会館308(定員50名) + オンライン(Zoomを使用します)

参加費:無料

情報保障:手話通訳(2021年1月15日(金)までに申し込んでください)

連絡先・申込先:hurights2021@gmail.com (人権シンポジウム2021専用メールアドレス)

※申込の際には、必ず会場参加とオンライン参加の別をお書き添えください。

※オンラインで参加される場合には、追って当日のアカウントと資料をメールにてお送りいたします。

 

« »