優生思想

【報告】 旧優生保護法による強制不妊手術国賠訴訟~兵庫で「ともに歩む会」結成

障問連事務局

 

「兵庫 ともにあゆむ」の発刊に当たって

優生保護法による被害者とともに歩む兵庫の会

共同代表 藤原久美子(DPI障害者インターナショナル常任委員)

みなさん、こんにちは。初めての「歩む兵庫の会ニュース」をお届けします。今後裁判の後、報告とお知らせなどを掲載していく予定です。

今回は創刊号ということで盛りだくさんになっております。どうぞ最後までお読みください。

1994年、カイロで開催された国連国際人口開発会議で、遺伝性の障害をもつ安積遊歩氏が世界に向けて、優生保護法の存在を訴え、1996年の母体保護法改正のきっかけのひとつをつくりました。この間、広島の故佐々木千津子さんや宮城の飯塚淳子さん(仮名)が声を挙げ、国連からは再三、韓国が出されながらも、国はずっと『当時は合法。厳正なる手続きを行ってきた』として、調査や謝罪、補償を行ってきませんでした。しかし、更なる国連からの強い勧告を受けて被害者と厚労省との面談が始まり、佐藤由美さん(仮名)の記録が見つかったことで、昨年の全国初提訴に結びつき、この後は、たった1年半とは思えないほどの動きがありましたが、今年5月の信じられない不当判決!!怒りを覚えずにはいられません。

更に私たちの住む兵庫県は、この法律を背景に『不幸な事もの生まれない運動』を展開してきましたが、反省も何もまだなされていません。このままでは『不幸な子ども』とされた障害者への烙印が消えることはありません。『家庭でも職場でも、ずっとバカにされてきた』『教育も受けられず当たり前の権利がない』と訴える兵庫の原告たちの悔しさに、この裁判の勝利でもって報いられるよう、裁判を支援していきましょう。

7月の参議院での重度障害者の議員当選が、国会のバリアフリー化を進めたように、私たちのありのままの姿が周囲を変えていくことを、私たちは知っています。共に歩み、社会を変えていきましょう。

同会の機関誌「兵庫ともにあゆむ」より転載させていただきました。障問連として同会を支援し加盟することを決めました。

同機関誌・創刊号には「兵庫訴訟の経過・意義・進行状況等」「原告の紹介、訴え」「一時金支給法の内容と問題点」「兵庫県知事あてに一時金支給制度について申し入れ」そして今後の裁判の予定や支援の呼びかけが掲載されています。

 

【次回 第5回口頭弁論】 11月28日(木)15時~ 神戸地裁大法廷

【第6回口頭弁論】2020年2月13日(木)15時~ 神戸地裁大法廷

 

★支援の呼びかけ ~「優生保護法による被害者とともに歩む兵庫の会」にご参加を!!

・会費  1口年間1000円(何口でも可)

郵便振替口座 00970-5-211813

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