市・町の制度 介護保障

【報告】 神戸市障害者施策推進協議会が開催~ガイドライン改訂の動向

凪裕之/栗山和久(障問連事務局)

◆高齢の知的障害者、精神障害者を特養での受入を促進する??!!

7月26日、神戸市役所本庁会議室において、今年度第1回の「神戸市障害者施策推進協議会」が開催されました。本題は計画の障害者基本法に対応する「神戸市障がい者保健合福祉計画」の中間評価、そして総合支援法に対応する「第4期神戸市障害福祉計画」(~平成29年度)の評価が中心課題でした。

GHについては各区の入居者は「東灘区14人 灘区9人 兵庫区19人 中央区32人」に対し、「北区268人 西区185人」(いずれも平成30年4/1時点)と大きな市内での地域格差があります。

その一方、「平成30年度の主な取り組み」の一つとして、「特別養護老人ホームにおける高齢障害者の受入促進」が上げられ・・・

○「市の調査によると、知的障害の方は施設入所の希望が高く、65歳以上の高齢障害者は介護保険給付が優先されることから、特別養護老人ホームが主な入所先になると考えられる」

○「・・・障害者の地域移行が国の障害者施策の大きな柱として推進され、障害者支援施策の新規整備が望めない中、市街地での整備は難しいことから、住み慣れた地域で高齢になっても安心して暮らせる場である特別養護老人ホームでの受入に期待されるところである」

・・・位置づけられ、詳細は分からないが、対応できる特別養護老人ホームに対して、市単独の加配制度を平成30年度後半から実施するとされていますが、上記の位置づけも非常に問題があり、本来あるべき地域移行から逸脱し、このような在り方が「高齢になっても地域で安心して暮らせる」とは全く考えられません。

 

◆行政としてのガイドライン見直し状況

時間がなく経過報告は、簡単にしか行われませんでしたが、以下が今後の予定も含め報告でした。

○内部検討会は7/20までに4回行った。

第3回(3/29)他都市との比較や現行審査基準の意見交換

第4回(7/20)見直しの方向性で意見交換など(介護者の状況に応じた基準の明確化、特に長時間介護を必要とする場合の基準など)

○今後の予定

7~9月 内部検討会

10月頃 当事者等の意見聴取

12月頃 見直しの方向性の意見募集を意見反映

委員として出席する障問連の石橋事務局長から、「当事者団体も参画しての検討会の開催」を意見したが、時間がないことを理由にとあっさりかわされました。

 

◆私たちの「ガイドライン案」を実現させよう

詳細は分かりませんが、ガイドラインについて、上記のように「介護者の状況に応じた基準の明確化」が方向性として出ています。私たちが中心となって開催した「連続セミナー」やその後の「理想のガイドライン案」検討会での方向性とは真反対です。10月までに私たちの「案」を提示し、積極的に提言、協議を進めていきたいと思います。

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