介護保障 市・町の制度

【報告】 「みんなで作ろう!!地域で暮らせるガイドライン連続セミナー」 第2回の報告 ~ 色んな実態が浮き彫りになりました ~

障問連事務局

4月28日、表記第2回セミナーが三宮の勤労会館で開催されました。野橋順子さんの総合司会の下、凪裕之さんが実行委員会を代表して開会あいさつ、続けて「前回の振り返り」として田中義一さんから、神戸市ガイドラインの課題/豊中市のガイドライン等を中心に説明がありました。

前回、第2回セミナーは事例検討も交えた「グループワーク」形式。事前の実行委員会では喧々諤々と議論し、どんなグループ分けにするのか??事例の内容は??と不安ながら当日を迎えました。予想以上に多くの様々な立場の方にご参加いただき、グループでの議論も活発に行われました。

 

○精神障害者のグループ・・・精神障害者の介護支援にあたっては、そもそも基準と言ったガイドラインにはなかなか馴染まない領域がとても大きい。同じ方でもその日その時々の症状により支援の必要度は大きく異なる。「身体介護」「家事援助」という業務とともに見守り的な要素が高い。現在の神戸市のガイドラインは精神障害だけ特記項目があるが、よく読むと「家族に介護力がある場合には使えません」とあり、これはおかしい。一律基準でなく柔軟対応できるようガイドラインに盛り込んでほしい。

 

○視覚障害者のグループ・・・視覚障害と一括りにするのも難しい。参加された当事者から視覚障害者の実情を学ぶことも含めお話しいただき、様々な場面でも常に情報提供の重要性が指摘されました。しかし年齢により介護保険の利用になると、その辺りの理解が全くされていない。また介護保険に上乗せした障害サービスは居宅介護20時間までと上限にされている事など、厳しい実情が話されました。

 

○身体障害者グループ(2つ)・・・グループ①では参加された障害当事者の方が介護保険との併給問題で非常に悩まれておられ、事例は横に置き個別相談的な内容になりましたが、現在の運用が当事者にきちんと説明されていない事、現在のガイドラインそのものが公表されていないこと、介護保険を使わなくても良い場合の説明など、当事者の立場に立ったガイドラインを求めたい。

グループ②では、介護保障に詳しい弁護士も参加され「そもそもガイドラインは『縛るもの』。下手に作るとより厳しくなる。上限は作らせてはいけない」との話から、全員に「24時間支給」を認め、そこから必要ではない時間を削ってはという意見も出ました。重要なのは、これから自立生活を志そうする人がエンパワーメントされるようなメッセージ性が込められたガイドラインであるべきだ。また神戸の場合なら各区役所にきちんとガイドラインの意義や内容を当事者の立場に立って説明できる担当者を置くべきだろう、深夜時間帯も一律の基準でなく個別性が反映されるべきだ、など話されました。

 

○知的障害者グループ・・・家族が入院等の急変した場合に地域生活が続けられるのか??との事例とグループホームで通所施設等が休み、本人が休む場合の事例・・・参加された保護者からは「まさに家がこの事例そのものです」と市北西部という地域事情(移動支援が使いにくい)も併せて切実な話がありました。また神戸市の場合、重度訪問介護が対象拡大されたのに知的・精神障害者で重度訪問介護利用がゼロという県内他市に比べても異常事態、なぜなのか?? また知的障害者の障害特性上、必要と思われる支援がきちんと認められているのか、やはり「見守り」的支援が重要ではないのか、またグループホームそのものの運営の厳しさ等も併せ活発に議論されました。

さて次回の第3回セミナーで「私たちの提言」をまとめます。多くの皆さん、ご参加ください!!

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