【書籍紹介】 『障害のある先生たち――「障害」と「教員」が交錯する場所で』
インクルーシブ教育は叫ばれても、では学校で働く障害者教員はいなくてもよいのでしょうか? 教師として働く障害者の姿もまた、児童生徒に影響を与えます。健常児には「障害者教師から教わる」という経験、そして障害児には将来のロールモデルになるかもしれません。障害者の一般就労のひとつの形にもなり得るでしょう。しかし、障害者が教員になるということには、まだまだ大きな壁があります。その壁とは何か、どうすればその壁はなくなるのかなど、現場の障害者教員の声を交えながら「障害者が教員として働くこと」の意味を捉え返します。大阪~全国の障害者運動を牽引された故・楠敏雄さんの教師としてのライフヒストリーも掲載されています。
(羽田野真帆・照山絢子・松波めぐみ編、生活書院、2500円+税、2018年3月1日発売)
3月 3, 2018