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【集会案内&書籍紹介】

【集会案内】 とよなか発/子ども・いのち 第15 インクルーシブ教育を考えるシンポジウム 2017

★以下、豊中でのシンポジウムのお知らせです。関心のある方はお運びください。

豊中では40年近くにわたり、「障害」のある子もない子も地域の学校で、同じクラスでともに生活し、ともに学び、ともに育つことを大切にした教育を進めてきました。

昨年4月には「障害者差別解消法」が施行されました。また、「豊中市障害児基本方針」も改定され、基本方針がめざすインクルーシブ教育の目的のひとつとして「共生社会の形成」を示すとともに、障害のある児童生徒と障害のない児童生徒が「ともに学び、ともに育つ」教育をさらに充実・発展させるとしています。今回のシンポジウムでは改めて「共生社会」の実現にむけたとりくみやともに地域の学校で学ぶことの意義を一緒に考えていきたいと思います。

 

とき 2月18日(土) 午後1時30分~4時30分 〈受付:午後1時~〉

ところ 豊中市立大池小学校 体育館(豊中市本町1-7-12 阪急宝塚線「豊中駅」下車 東へ100m)

第一部 講演 「ともに地域で生きること、学校で学ぶこと」~相模原事件と命の重み~

講師 立岩 真也さん(社会学者・立命館大学大学院先端総合学術研究科 教授)

第二部 パネルディスカッション

コーディネーター 遠藤 哲也さん(毎日新聞社 学芸部 副部長)

パネリスト 立岩 真也さん(社会学者・立命館大学大学院先端総合学術研究科 教授)

鍛治 克哉さん(自立生活センター メインストリーム協会 スタッフ)

花原 さおりさん(保護者)

阪本 珠生さん(豊中市立南桜塚小学校 教員)

入場無料

主催:豊中市教職員組合、毎日新聞社

 

【書籍紹介】 『相模原障害者殺傷事件――優生思想とヘイトクライム』(青土社)

上記、豊中の講演でも話される立岩さんと、川崎市の障害者ヘルパー・文筆家の杉田さんとの共著です。第一部は立岩さんの書き物、精神障害における自傷と他害を区別したり、障害者殺しの系譜を丹念にたどったりしておられます。第二部は杉田さんの書き物、ネット右翼、ヘイトクライム、若者の鬱屈、「生きる意味」探しなどから容疑者の「心のありか」を探っておられます。第三部の討論が面白です。個人的には杉田さんが話しておられる、「アドラーに惹きつけられるような〈生きづらさ〉を抱えた若者が、アドラーではなくヒトラーのほうに行ってしまったら…」という箇所に思わず頭を抱えてしまいました。

※アドラー…オーストリアの心理学者(1870~1937)。

(立岩真也・杉田俊介著、定価1800円+税)

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