事務局より

【巻頭】 4月、差別解消法が施行され、各種イベントが開催されました

障問連事務局

 

4月16日から熊本地方で、止む事のない余震が続き大きな被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。障問連代表の福永が理事を務めるNPO法人「ゆめ風基金」も人員を現地に派遣し、その報告を受けて緊急の理事会が22日に開催され、関西を中心に支援方針が検討されました。以下、支援募金の協力をお願いします。募金先は以下まで。

郵便振替口座 00980-7-40043

ゆめかぜ基金「くまもと」

現地でも当事者らを中心に「被災地障害者センターくまもと」が設立されました。障害者制度改革を牽引された東俊裕さん(元内閣府障害者制度改革推進室長・弁護士)は内閣府退任後、地元の熊本に帰られており、東さんらが呼びかけ同センターが設立されました。東さんは現在、勤務される熊本学園大学に掛け合われバリアフリートイレがある大学ホールを避難所として開設するよう尽力されました。

阪神や東日本の大震災の経験を踏まえ、必要性が強調されていたにもかかわらず、「福祉避難所」の不備が熊本震災で報じられています。今号報告にある「障害者春闘」での尾上さんが語られる「合理的配慮が提供しやすいような環境整備」の重要性を改めて感じます。

障害者春闘の前日、差別解消法施行日の4月1日には神戸元町大丸前で、障害当事者を中心に100人が集い記念イベントが開催されました。しかし障害者差別解消法に関して、策定が義務付けされている「対応要領」を策定している自治体は全国で「わずか28%」と、4月28日新聞報道されています。兵庫県内でしっかり差別解消の取組を進めるとともに、差別解消の前提となる共生社会、地域で共に学び、共に生活できる環境整備として、今号の報告にあるように教育、介護保障、バリアフリーの取組を進めていきたいと思います。

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