編集後記
私事ですが、今年は大学の授業で、兵庫ピープルファーストで活動する当事者3名に来ていただき、話していただきました。知的障害者の生活の実際、これまで受けてきた差別体験、生活するうえで楽しいことや嫌なこと、ピープルファーストという知的障害当事者の社会運動にかかわる意義、受講者に知ってほしいことなどを、当事者自身の声で語っていただきました。
とくに学校において受けたいじめや差別、恋愛の話し、ピープルファーストの全国大会(9月の横浜大会)で訴えたいこと、自身がピープルファーストにかかわったきっかけについて、受講者の方から質問がありました。いじめや差別に関しては、陰惨な体験が語られ、知的障害者を取り巻く世界が必ずしも「理解のある」環境ではないということが生の声を通して確認できたのではないかと思います。また、そのような経験を踏まえてピープルファーストの活動をされ、知的障害者に対する差別をなくしていこうとされていることがうかがえました。大学で、知的障害の当事者が講師をする授業がもっと増えることを望みます。
この場を借りまして、感謝を申し上げます。ありがとうございました。
6月 1, 2016