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【差別解消 関連報告】 4/1イベント報告 + 宝塚での条例制定に向けた取組

障問連事務局
障害者差別解消法の施行にあたり、全国各地で記念イベント、兵庫県内でも様々なイベントが開催され、下記に新聞記事を紹介します。

 

法施行日である4月1日には、HIL(兵庫自立生活センター協議会)と障問連により、神戸元町で記念イベントが開催されました。そのイベントでの「アピール文」を下記に紹介します。また宝塚市で条例制定に向けた取り組みも、下記に報告します。

 

■4/1 差別解消法施行アピール

野橋順子(NPO法人生活支援研究会)

差別解消法はとても大切な法律です。私が思う事は、解消法ができたけどまだまだ課題がたくさんあること。例えば電車に乗るときに確かには待たされる。車イスでいつもイライラしながら待っている。電車は最近よく乗るが駅員が親切な対応をしてくれる。来た電車にすぐ乗せてくれるし、降りる駅のエレベーター近くに乗せてといえば乗せてくれる。乗る場所を選ばせてくれる。でもそれが当たり前だと思う。

なぜ障害者だから待たされる。おかしい。みんなと同じ事を当たり前にしたいだけなのにそれができない。それが差別だと思う。みんなで解消法をできた事をきっかけに多くの市民に働きかけていきたい。
私の経験談を言うと、幼い頃、いつも社会からの差別に対して悲しい思いをしてた。タクシーに乗る時も親と車椅子で待ってたら、明らかに空車なのに素通りをされたりした。あとバスに乗る時もスロ-プとかはなく、乗客やバスの運転手に頼む時に、車椅子を抱えるのを明らかに嫌な顔をされた。いつも母に、私が障害者やから嫌な思いをさせることになってしまいごめんねと思い悲しかった。
私が差別を受けた時の母の悲しい顔や怒りの顔を見るたびに、自分の障害が嫌で仕方がなかった。障害さえなければ、親を悲しい思いにさせずに済むし、自分も楽なのにと昔から自分の障害を恨み生きてきた。今でも電車にすんなり乗れない時は、自分の障害を恨んでしまうことがある。電車なんて待てば乗れるんやし、ゆっくりしたらいいという声もあるが、自分だけがなんで待たないといけないのかと憤りを感じる。
本当に辛い経験をたくさんしてきた。もう私みたいな障害者は増やしたくないと思う。差別解消法が出来て、障害者もみんなと同じように当たり前のことが出来るといいと思う。障害者の当事者も家族も我慢することがないような社会に変わって欲しいと切に思う。先日母とバスに乗った時に、母から昔は本当に嫌な顔で見られてしんどかった話しを聞いた。差別解消法が4月1日に出来る話しをしたら、情報を知らなかったし、いい時代になったなとしみじみ言ってた。
母の話を聞きながら、本当に昔から差別が蔓延してると思った。解消法が出来たからと言ってすぐに差別がなくなるとは思えない。しかし障害者が引き続き差別の声を上げていくこと、それと障害がなくても差別解消法に関心を持って頂き、誰もが住みやすい社会を一緒に考えてもらえたら嬉しいと思う。

 

■宝塚市では、来年1月~ 差別解消条例がスタートします

また宝塚市では、明石市に続き県内では2番目に、差別解消条例が施行される予定です。条例制定に向けた検討会〈「宝塚市障がい者差別解消について考える会」〉に、障害当事者を中心として公募された委員として、障問連加盟団体である「宝塚キントーン作業所」の大谷喜久さん、「いこいの場ひょうご」の高瀬建三さんが委員として参画されています。

4月12日に開催された第6回「考える会」では、最終的な条例の名称や各項目について最終的な検討が行われました。また、再度の公募も検討される予定ですが、今年4月~「考える会」が任期満了の期間まで「宝塚市障害者差別解消支援地域協議会」の「実務者会議」を兼ねると説明されました。「地域協議会」は「代表者会議」と「実務者会議」により構成されるとのことです。また、明石市では合理的配慮に要する費用の一部を市が補助する仕組みがありますが、宝塚市でも検討されましたが、市の財政が厳しいため、条例の中に「財政措置規定」は盛り込まれませんでした。

宝塚市の「広報誌」4月号では、5頁を差別解消に関する記事の特集が組まれています。以下は、広報誌に掲載された大谷さんの文章です。

 

■地域とのつながり 障がいを知ってもらいたい               大谷喜久

「なんで車椅子に乗ってるの?」と通りすがりの子どもから聞かれた時、その子どもの保護者は「そんなこと聞いたら悪いでしょ」と注意していました。私は「止めなくてもいいのに」と思っているんです。注意された子どもは障がいについて聞くことがいけないことなんだと思ったでしょう。差別をなくしていくには、障がいの背景や状況をよく知る必要があります。

私は生まれたときから脳性マヒで、全面的に介護を受けていますが、介護士が常に付いてくれているので、生活面で大きく困ることはありません。しかし、引っ越しする時、障がいがあるということで、なかなか家を貸してもらえず、ずいぶん家を探し回りました。障がいについて理解のある大家さんとの良い出会いがあって、やっと見つけられました。

昨年募集された事例集を見て気になったのは、「子どもに障がいがあるから結婚式やお葬式に出られない」など、人前に出てはいけないという人が多いように感じた事です。私は、外へ出て地域の人たちとつながることはとても大切だと思っています。自治会や地域の集まりに参加することで、地域の人や子どもたちにも、車椅子に乗っている自分を知ってもらえるからです。

障がいを知ってもらうために、障がい者自身も自ら外へ出て行かなければならないと思います。障害者差別解消条法や宝塚で条例ができることで、障がいのある人が地域や社会へ出ていきやすくなる街への第一歩となることに期待します。

■障害者差別解消法 車いす利用者ら神戸でアピール

神戸新聞NEXT  2016/4/2 06:50

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201604/0008949900.shtml

 

障害者差別解消法が施行された1日、神戸・元町の大丸神戸店前では、施行を祝う街頭アピールがあった。車いす利用者など障害のある人ら80人が、多くの人に法律を知ってもらおうと、スピーチやビラ配りをした。

兵庫県自立生活センター協議会が企画し、県内の8団体が参加。NPO法人「生活支援研究会」(神戸市)の野橋順子理事長(40)がアピール文を読み上げた。野橋さんは車いすのため、電車に乗車する際に待たされたり、空車のタクシーに何台も素通りされたりした経験などを話し、「みんなと同じことが当たり前にできないのは差別だ。法が施行されても即座に解消されないが、関心を持ってほしい」と訴えた。

くす玉を割って祝った後、全員で同法成立の経緯などを記したビラ150枚を配った。西宮市の鍛治克哉さん(32)は「より良い法律にするため、障害者が自ら外に出て事例を集め、周囲にも伝えていかなければいけない」と話した。(石川 翠)

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