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【報告】 兵庫県障害福祉審議会報告②  「ひょうご障害者福祉計画の実現に向けた障害者福祉の推進 ~平成28年度の主要施策~」

障問連事務局

 

審議会では概略のみの報告でしたが、配布資料から、特に「新規事業」を抜粋して、以下に報告します。ざっくりですが、特徴的なポイントと評価としては・・・

・精神科病院からの退院促進、地域生活を応援する新たな「支援チーム」「地域支援協議会」の具体的な内容について確認したい。

・雇用に関しては従来から離職率の高さが問題になっており、県内10か所の「障害者就業・生活支援センター」に新たに推進員を配置して雇用を促進する。

・県教委の取組として新規事業ではないが、「インクルーシブ教育システム推進事業」(約6900万円)として、「・・・医療的ケアのための看護師配置を実施する」とされ、詳細を確認したい。

・県教委の取組として、「差別解消法に伴う合理的配慮義務化への対応として、校内体制について管理職等を対象とする研修」を行うとされ、56万円の予算が上げられているが、合理的配慮の整備のためには、研修だけでなく、設備、人員等も求められ、法施行後の状況も見て、要望していきたい。

■2016年度の新規事業(主な内容)

〈精神障害関連施策〉

○こころやすらぐひろば設置事業(予算100万円)

精神障害者やその家族が、週末等を中心に気楽に集い相談できる「こころやすらぐひろば」を県内4ヵ所に設置する。

○精神保健医療体制の構築事業(予算2343万4000円)

精神障害者が退院後も必要な医療を中断することなく、地域で安全安心な暮らしが実現できるようにするための支援体制を強化する

・継続支援チームの設置

・精神障害者地域支援協議会の設置

・県継続支援連絡会の設置

○こころのケアに関する地域ネットワークの推進 (15万円  洲本健康福祉事務所)

アルコール問題や精神科治療中断、自殺未遂者等、リスク者等の支援により、さらに自殺率の減少に努めるとともに、当事者や当事者家族の孤立化を防止し適正な医療・福祉サービス・見守りを実施し、その人らしい地域生活の維持を図る。

○長期入院精神障害者地域移行推進事業(予算907万7000円)

長期入院精神障害者の退院・地域移行推進のため、精神科病院と行政、地域援助事業所のさらなる連携強化のための取組を実施する。

・精神科病院職員等に対する研修(4圏域)

・退院支援プログラムの実施(ピアサポーターによる面談)

 

〈子ども子育て支援を主軸とする障害児支援〉

○良質な障害児通所支援推進事業(予算147万7000円)

適切な運営と良質なサービス提供が行われるよう、近年急増している障害児通所支援事業の職員を対象に研修を実施する。内容・・・管理者等、職員への研修

○障害児等職業体験事業(予算680万円)

障害児等を対象として、職業体験型テーマパーク「キッザニア甲子園」を借り上げ、職業体験の機会を提供する。

 

〈しごと支援 ~ 福祉的就労の充実〉

○放送媒体との共同による授産商品販売戦略(予算455万3000円)

放送媒体との共同で「(プラスぬくもり)ラジオショッピング」を実施し、授産商品の認知度アップ・販売促進を展開する。

○農福連携による障害者の就農促進事業(予算500万円)

農業の専門家派遣等により障害者の季節就農や農産物二次加工等の多様な福祉的就労を図る。

 

〈しごと支援 ~ 地域における就労支援体制の強化〉

○障害者雇用就業・定着拡大推進事業(予算4526万5000円)

県内10か所の障害者就業・生活支援センターに推進員を配置し、実習・就職先の開拓や特性・能力に応じた就職相談等により就職、職場定着を促進するほか、就業ニーズが高まる精神・発達障害者の職場定着支援として相談会等を実施する。

○障害者就労支援等事業(予算318万2000円)

企業等を訪問し障害者就労に係る理解促進を深めて、障害者の一般就労ならびに福祉的就労の支援を行うとともに、企業に対して、障害者の社会参加への理解等の促進を図る。

○授産製品販売促進支援(予算20万円  芦屋健康福祉事務所)

管内の障害者就労施設の団体が授産製品の質の向上をめざし開催する研修会等の実施に対して支援する。

○一流職人の指導による「きらっと☆オンリーワン」

障害者就労支援施設の自主製品工場・販売促進事業(予算130万7000円 宝塚健康福祉事務所)

障害者就労支援施設で製造・販売される自主製品について、阪神北地域を拠点とする一流職人等による講習会を開催し、受講者による新たな自主製品の創出や品質の向上、販路の拡大等の取組を促進する。

 

〈安全安心 ~差別解消・権利擁護の推進~〉

○女性障害者等支援啓発事業(内閣府障害者差別解消地域フォーラム)

障害者差別解消法の理解促進に向けた啓発及び複合差別の対象となりやすい女性障害者支援等についてのパネルディスカッション等を内閣府と共同実施により行う。→ (※パネラーとして障問連の藤原久美子さんが参加の予定です!!)

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