【報告】 「障害者の介護保障を考える会」第4回例会報告
星屋和彦(障問連事務局)
昨年末の12月20日に「障害者の介護保障を考える会」第4回例会を行いました。その簡単な報告をさせていただきます。
東部在宅障害者センターで集まり、参加者は相談者も含め12人でした。初参加の方も4人おられ、ほんの少し輪が広がってきた感じです。
例会としては、まず弁護団方式で行政と話し合いを始めたNさんの経過報告がありました。Nさんの求める必要介護時間数と行政の決定した時間数に大きな差があり、足らない時間数分を自費で毎月10万円以上支払い、介助者を付けているという大変な状況や、現在弁護団と共に変更申請と根拠資料を作成、提出したという報告がありました。年明けに何らかの回答がある予定だそうです。
その他の相談事例としては、当事者ご本人が例会に来られた方と、参加者経由での匿名の相談と、どちら方も共に障害サービスと介護保険の適用関係で困ってるという相談が重なりました。障害サービスを使っているのに介護保険年齢を境にサービスが低下したり、今まで使っていた介護やサービスが急に使えなくなるという問題。他にもまだまだ困っていてどこにも相談できていない方がたくさん存在していることを伺わせました。
その他にも、これまで相談されてきた方々の、その後の経過報告がありました。
考える会の今後の運営についても話し合いました。今後、運営費(弁護士さんへの謝礼や、会場費、今後のシンポジウム開催費など)が必要で、そのためのカンパや賛助費を募る予定です。そのためにまず運営体制と規約を整え、郵便振替口座も開設することを確認。
今回、会の代表に凪裕之さん、副代表に野橋順子さんが正式に就任。2ヶ月に1回のペースで例会を開催していくことも確認しました。
会自体には、基本どなたでも自由に参加・相談していただきたいということで、有料会員制にはせずに、応援的に会費を募る予定です。広報するための会のリーフレットも作成中です。
今回の新たな参加者からは「障害者をとりまく制度や法律がせばまっているのを感じる。せばめないためにいろいろなことに取り組むことが大事。この会もその一つ」「情報交換できる場にしたい」という意見もいただいています。ご興味ある方、また実際に介護のことで困っておられる方はぜひお気軽に参加・お問い合わせしてください。
また、4月を目処に学習会・シンポジウムも企画しています。内容としては、いま国で進められている障害者総合支援法見直しについての勉強会になる予定です。決まり次第、こちらも広く案内していきますのでご参加ぜひよろしくお願い致します。
次回例会の日程は以下です。
第5回例会日程:2月28日(日)13時30分~、神戸市立心身障害福祉センター・大会議室
2月 2, 2016