【報告】 兵庫県下各市町の状況 ~主に条例制定について~
障問連事務局
この間の県下各地の、主に差別解消に係る条例制定の動向を報告します。
■宝塚市・・・「宝塚市障がい者差別解消について考える会」が立ち上げられます。
「・・・宝塚市においても、障がいを理由とする差別の解消に関する条例について、宝塚市社会福祉審議会への諮問、答申を経て、平成29年を目途に制定をめざすなど、障がいの有無にかかわらず、互いに人格と個性を尊重し、支え合い、安心して暮らせる地域社会(共生社会)の実現のため、今後、様々な取り組みをすすめていく予定です。
ついては、障がい者差別の解消にむけて具体的な方策に関し、意見交換及び協議を行うため、『宝塚市障がい者差別解消について考える会』を設置します」
→ 条例を制定するため障害当事者を中心とした同会の設置に向け、7/31~8/20を公募期間として、同会の構成員が現在募集されています。
※障害当事者6人(身体障害3人 知的障害1人 精神障害1人 難病・発達障害1人)
任期は今年9/1~来年6/30
また、広く市民から「障がいを理由とした差別と思われる事例」と「障がいのある人への配慮の好事例」の募集が、7/31~8/31の期間に行われます。
■明石市
・6/27市民フォーラム
・7/22(魚住)、7/23(大久保)にてタウンミーティングの開催、そして、
・8/18、10/13、11/17には「検討会(モデル会議)」が開催
・12/5には、中間報告会として「障害者差別解消の実現に向けて」をテーマとした「市民フォーラム」が開催される予定
・12月上旬には市議会に「条例素案について報告」
・12月中旬には条例案に対する「パブリックコメントの実施」
・平成28年3月上旬には市議会に条例案が提案される予定
■神戸市
神戸市では「神戸市障害者施策推進協議会」の「第2次制度分科会」が7月28日に開催され、「障害があることに生きづらさのヒアリング(難病)、障害者差別解消に向けた取り組み」について論議された。また市独自の分かりやすい「合理的配慮」のキャッチコピー案が検討されている。制度分科会としては条例制定の方向で検討されているが、事務局として明言はされていない。次回8月27日開催の協議会で改めて報告、検討される予定。
→ 以上、現在知り得る県内市町の動向です。別項にあるよう兵庫県としても条例制定に向けた検討を始めています。他自治体の動向もチェックする必要があるが、県条例が制定された場合に各市条例との整合性の課題もあるだろう。いずれにせよ差別解消の取り組みが自治体サイドで急ピッチに動いている。障問連として各市町の状況を把握し的確な提言を行っていきたい。
8月 6, 2015