介護保障

【報告&ご案内】 介護保障問題

障害者の介護保障を考える会  第3回例会

日時:8月8日(土) 午後1:30~     場所:東灘区民センター会議室

 

■「障害者の介護保障を考える会」第2回例会報告

6月27日、神戸市身障センター会議室において第2回例会が開催されました。弁護士3人、当事者5人、支援者数人により意見交換が行われました。

〈個別事案の検討〉

○新たな相談

残念ながらご本人は都合により不参加でしたが、知人を介して新たな相談がありました。家族状況により不本意ながら現在入所施設で生活しているが、地域での自立生活を実現したいが、65歳を越えているため介護保険制度との関係、重度訪問介護は利用できるのか、また地域に家は存在していて、度々施設から家に帰りたいが、全て自費サービスによる外出は困難・・・ご本人が不在なため本格的な相談には至りませんでしたが、「地域移行/定着支援の活用は? 計画相談との関係は?」等、課題について意見交換を行いました。会事務局として近々訪問し、支援していく事を確認しました。

 

○これまでの事案の進展&課題に関する意見交換

・東灘区/兵庫区・・・主に深夜時間帯の見守りに関し、神戸市は算定しない方針の中で、サービス等利用計画作成に関わり相談支援事業者に深夜の見守りを中心とした支援の必要性を訴え、計画化していく進め方を行ってきましたが、それでも神戸市は認めません。空白時間帯について、また確保のめどが立つ日中時間にボランティア等を確保し、深夜時間帯に回す方向で、自費サービスの利用者負担を軽減させる取り組みを行っている。しかし神戸市は計画と異なる利用はダメと言いますが、弁護団からは計画はあくまで計画であり支給決定時間内の利用の仕方は利用者の自由であると助言を受け、この間進めてきました。

・長田区・・・上記事案と根本的には同じく、深夜時間帯の見守りに関して行政と折り合いがつかない。神戸市いわく「見守りに関する認識が違います」と言う。粘り強く本人状況等を伝え折衝を続けていますが、上記事案に比べ自費サービスの利用者負担が数十万円にも上り、限界が近づきつつあり、本格的な「弁護団方式」による取り組みも検討しなければいけない状況です。

 

第2回例会の終了後には、今後の弁護士と同会の関わりについても相談しました。高裁で残念ながら棄却された北海道の訴訟、知的障害者の介護保障をめぐる香川県の裁判、また京都府でも訴訟準備が始まっていると聞きます。いずれも長岡弁護士が全国を走り回られています。私たちの「会」も組織力の強化が求められます。今後、様々な支援をお願いします。

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