【巻頭】 統一地方選挙を終えて~議会でも共生社会に向けた積極的な議論を!~
統一地方選挙を終えて~議会でも共生社会に向けた積極的な議論を!~
障問連事務局
4月の終わりを迎え初夏を思わせるような陽気。皆さまお元気でしょうか。
障問連の活動も、4月に入り春闘、宝塚教育集会、介護保障の取り組みと、休む間もなく事務局としてフル回転しています。また統一地方選挙が、この間兵庫県内でも実施されましたが、明石市では聴覚障害者の家根谷敦子さんが市議会選挙で当選、耳が聞こえず声も出ない議員は全国でも初めて。明石市議会事務局として本会議での手話通訳者、要約筆記者の配置を検討しているそうです。明石市長選挙でも、差別解消や手話言語・コミュニ―ション条例制定を積極的に推進された泉房穂さんも再選を果たされました。また、宝塚市議会内で条例制定に向け尽力され、今ニュース報告にある医療的ケアが必要な児童の就学問題にもこの間ご協力いただいた車椅子の井上聖議員も再選を果たされました。選挙結果については各地域・各人により様々に評価はあるかと思いますが、障害当事者の政治参加、また障害者問題に積極的に取り組む議員が増えていく事は嬉しい限りです。
しかし国政においては社会保障全般の抑制は有無も言わさず進行し、介護保険の大幅削減に続き生活保護の住宅扶助の削減もこの7月から始まります。障害者施策については、来年4月に向け、総合支援法の見直しが現在厚労省で検討が行われ、また来年2月までに日本政府は国連に対し、障害者権利条約に関する実施状況報告書の提出が求められ、それを基に国連での審査が行われます。様々に状況は動いています。詳しくは次号で紹介します。
5月 1, 2015