事務局より

【巻頭】 2015年度も、ご支援のほど、よろしくお願い致します

2015年度も、ご支援のほど、よろしくお願い致します

障問連事務局

 

「大義なき解散」と言われた衆議院議員選挙の結果、自公政権は再度、絶対的安定多数の結果となった。選挙の争点には一切ならなかったにもかかわらず、「憲法改正に理解を求めたい」と選挙後に安倍首相は改めて表明し、原発の再稼働、介護保険制度の9年ぶりの報酬減額など、次々と示されています。社会保障制度に関しては、既に生活保護の大きな削減が行われ、さらに住宅扶助や各種加算の削減も来年度から始まろうとし、また、教育においては35人学級が学力向上等の効果はないと切り捨てられ、再び40人学級に戻す事、少子化に伴う教員の削減も財務省の意向として示され、また道徳の教科化、日本史の必修化など、どんどん教育状況は悪化しています。経済大国とされながらも「子どもの6人に1人が貧困」、6割の母子家庭が相対的貧困層にあり、就労しても平均年収181万円という現実、全国で1万件を越えたとされる小学生の学校内の暴力行為、また高齢者で特別養護老人ホームの入所待機者は5年間で10万人増加し52万人を越える等、これが日本社会の現実です。

私たちは、以上のような情勢を踏まえ、兵庫の地で障害者制度改革の「第二ラウンド」に取り組まなければなりません。ますます強化される分離教育、医学の進歩を背景になし崩しにより進められる着床前診断による「命の選別」等の優生思想の強化、権利条約批准直後に示された病棟転換型居住系施設の問題、地域生活や就労の課題など、様々な課題に対して、差別を許さず一人ひとりの当たり前の権利が認められる、共に生きる社会の構築に向け、反差別の共同の取り組みも強化し、障問連活動を活性化していかなければならないと思います。2015年度も、ご支援のほど、よろしくお願い致します。

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