お知らせ

障害者の自立と尊厳を支える介護給付のあり方を考えるシンポジウム

~障害者の自立と尊厳を支える介護給付のあり方を考えるシンポジウム~

人間らしく生きるために、つながるために、いまできること

車椅子の人、視覚や聴覚、知的や精神に障害のある人、難病の人…地域社会で暮らすためにはヘルパーさんによる支援が必要です。家族や身近な人だけでは支え続けられません。ほんの1年ほど前にも私達の住むこの神戸で、お母さんが障害を持つ我が子を殺めてしまうという痛ましい事件が起きました。

日本政府は国連/障害者権利条約に批准しました。障害がある人もない人と平等な共生社会の実現が謳われ、それを下にした「障害者総合支援法」も始まっています。障害者に個別の事情や希望を聞き取り「障害福祉サービス等利用計画」を作成し、それをもとに介護支給量が決定される仕組みもできました。しかし、私達を取り巻く状況は大きく改善されることもなく、生活上の様々な問題に直面し、どこにも相談できず困っていたり、あきらめてしまっている人もいるのではないでしょうか。

障害者が求めているのは、決してぜいたくなことではなく、当たり前に地域で生きていくことなのです。そうした生活を送るために必要な支援や介護支給量を、どうすれば実現できるのでしょうか。

障害者、その家族、支援者の皆さん、一人ひとりバラバラでは力が足らなくても、それぞれの体験や想いを出し合いながら、みんなで問題を共有し、一緒に考え解決していけるように、つながっていきませんか?小さな声をたくさん集め、共生の街を実現しましょう。

今回、地域でつながっていくひとつのきっかけとして、ALS患者の公的介護の時間拡大を求め和歌山地裁に訴えた全国初の訴訟で弁護団の中心を務め、障害者自立支援法違憲訴訟和歌山弁護団事務局長も務められた長岡弁護士をお迎えし、ともに学び、語り合う場を持とう!とこの会を開催する運びとなりました。

いろいろな立場からの多数のご参加をお願い致します。

 

日時:2015年2月8日 (日)

13時30分 ~ 16時30分

場所:兵庫県民会館 303号室

手話通訳あり、参加費無料、申し込み不要

【内容】

●基調講演:長岡健太郎さん(障害者自立支援法違憲訴訟和歌山弁護団事務局長/介護保障を考える弁護士と障害者の会全国ネット)

●指定発言:さまざまな現場からの報告

●質疑応答

●今後の取り組みについて

主催:障害者の介護保障を考える会・準備会

後援:DPI日本会議

お問い合わせ:メール kaigohosho@gmail.com

 

【講師プロフィール】

長岡 健太郎 (ナガオカ ケンタロウ) さん

◆日本弁護士連合会人権擁護委員会障がいのある人に対する差別を禁止する法律に関する特別部会委員

◆和歌山弁護士会高齢者・障害者支援センター運営委員会副委員長

◆障害者自立支援法違憲訴訟和歌山弁護団事務局長

◆障害と人権全国弁護士ネット会員。介護保障を考える弁護士と障害者の会全国ネット(http://kaigohoshou.utun.net/)会員

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者が、公的介護の時間拡大を求めて和歌山地裁に訴えた全国初の訴訟で、弁護団の中心となる。また、障害者のサービス利用費1割負担の廃止などを求めた障害者自立支援法違憲訴訟で、同法廃止を国と基本合意した時は、和歌山弁護団の事務局長を務めた。石田雅俊さんのヘルパー時間数を、自立支援法施行後に月101時間削減した和歌山市の支給決定は裁量権を逸脱濫用する違法なものであるとし、和歌山市に対し、石田さんに月578時間(1日18時間)を下回らない支給量を決定するよう命じる判決が言い渡された裁判でも弁護団事務局長を務めた。現在は、知的障害者が公的介護サービス時間の拡大を求めた高松地裁訴訟の原告団メンバーを務めている。

著書

障害者の介護保障訴訟とは何か! 支援を得て当たり前に生きるために

藤岡毅/著 長岡健太郎/著         出版社名 : 現代書館

 

兵庫県民会館

神戸市中央区下山手通4-16-3 ℡078-321-2131

地下鉄県庁前駅」下車・東出口1から右へ50m

「JR元町駅」「阪神元町駅」下車・北へ徒歩約7分

阪急花隈駅」下車・北へ徒歩約15分

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