事務局より

編集後記

東京新聞9月27日朝刊掲載の記事「核心:厚労相 乏しい弱者目線」を読みました。第二次安倍改造内閣で厚労相に就任した塩崎恭久氏に関する記事でした。それによると、塩崎厚労相は、過去に「結果平等の格差是正は社会主義的、あるいは古い自民党的な発想だ」(2007年1月)、「われわれの戦略は成長をする中でパイを大きくしていく」(2007年2月)という発言をしているようです。また、厚労相就任後の9月には「経済こそ最優先という中で厚労行政から何ができるのかを含めて全力を尽くす」と述べているようです。医薬品の開発や製造、介護ロボットの開発によって、「経済成長に貢献する厚労行政」を掲げています。その塩崎氏を中心にして今年5月にまとめられた自民党の「日本再生ビジョン」では、社会保障費の抑制に切り込んでいます。

そのような厚労相を置き、安倍内閣は秋の臨時国会を迎えます。通常国会では審議不十分で法律化しなかった尊厳死法案も上程の動きがあるのではないでしょうか。この国がどういう方向に舵をとっていくのか、注視が必要です。

都合により「加盟団体紹介」は今号割愛させていただきます。ご了解ください。

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