事務局より

編集後記

本号も盛りだくさんになってしまいました。兵庫県内の動きとして、事業所交流会の報告や新しいコーナーである加盟団体紹介は読んでいて元気になります。その一方で兵庫県の障害福祉審議会の分科会には、私自身も二度ほど傍聴に行きましたが、何かを合議して決めようとする態度からはほど遠かったり、これまで障害当事者たちがいのちを賭して訴えてきたことがまったく通じていなかったりで、歯がゆい思いをしています。次号には、神戸市の施策推進協議会の報告もあると思われます。引き続き、当事者の立場に立った施策を求めていきます。

全国的には、尊厳死法案の上程が取りやめられました。ただ、秋の臨時国会にも上程の可能性があり、引き続き注視していかねばなりません。精神障害者の病棟移転型居住施設問題も、当事者たちの怒りをよそに、大筋で容認されてしまいました。今後も粛々と、そしてときに大胆に、怒りの声を届けていくよりありません。

安倍政権は解釈改憲によって集団的自衛権を閣議決定するという、暴挙としか言いようがないことを行いました。1930年代に全権委任法によってワイマール憲法を形骸化したナチスドイツを彷彿とさせます。また、「改正」生活保護法の施行もこの7月から始まりました。いのちを脅かす政治に抗して、私たちは障害者の立場から、どんないのちも肯定されるべきであることを訴え続けなければなりません。引き続きがんばっていきましょう。

« »