【報道】 新聞記事から
https://www.kobe-np.co.jp/news/himeji/202104/0014265024.shtml
「障害者差別解消法」を広く知ってもらおうと、兵庫県姫路市内の当事者らによる「ダイバーシティ(多様性)な文化祭」が24日、JR姫路駅北側の広場で開かれる。多彩な音楽ライブや授産品の食品販売のほか、飛び入り参加で「生きづらさ」を発表したりする企画も予定されている。(山本 晃)
主催するのは姫路市飾東町の社会福祉法人「ひびき福祉会」の職員や利用者らでつくる「障害者差別解消法ネットワーク」。同法が施行された2016年に発足し、イベントを通じた啓発活動に取り組んできた。
法施行から5年が過ぎたが、メンバーたちは「社会への浸透は道半ば」と口をそろえる。バリアフリー対応などを求める「合理的配慮」は、自治体などには義務付けられているものの、民間については努力義務にとどまる。
このため、一部の公共交通については利用に制約があったり、車いすであることを理由に入店を拒否されたりするケースが今でもあるといい、「多くの人に解消法を知ってもらい、助け合いの輪を広げたい」とする。
当日は障害者も健常者も同じステージに立ち、三線やしの笛、弾き語りなどを披露するほか、「差別を感じた瞬間」を題材にした寸劇もある。午後4時ごろからは「姫路駅前で愛を叫ぶ」と銘打ち、飛び入り参加で“心の声”を打ち明ける企画を予定している。
市内で引きこもりや性的少数者らを支援する団体、施設も複数参加し、活動を紹介するコーナーも設けられる。ネットワークの草津良代表(42)は「障害の有無にかかわらず、誰もが抱える生きづらさを分かち合い、少しでも解消できる場に」と幅広い参加を呼び掛ける。
■ワクチン情報を手話通訳で 三木市が案内動画配信
神戸新聞NEXT 2021/4/16 05:30
https://www.kobe-np.co.jp/news/miki/202104/0014244017.shtml
兵庫県三木市は、新型コロナウイルスのワクチン接種に関する情報を聴覚障害者に伝えるため、手話通訳と字幕が付いた案内動画を作成した。16日から配信を開始する。市は動画投稿サイト「ユーチューブ」に公式チャンネルを開設しており、同チャンネルから内容を確認することができる。
「三木市共に生きる手話言語条例」には、「市民が手話により情報を取得し、意思疎通を図る機会を拡大するための施策」と明記され、市は2020年4月から行政情報の発信に、手話通訳を付けた動画を配信してきた。
■視覚障害者に、駅ホーム柵の利用方法紹介 明石市が音声で学べるCD教材
神戸新聞NEXT 2021/4/6 05:30
https://www.kobe-np.co.jp/news/akashi/202104/0014215231.shtml
JR明石駅などに設置されているホーム柵について音声で学べるCD教材を兵庫県明石市が作成し、視覚障害者らへの貸し出しを始めている。目が不自由な人と一緒に同駅を歩き、電車に乗るまでの手順を解説。ホーム柵を触った感想やJR西社員へのインタビューも収録している。
CD教材は、駅構内を通ってホームに上がり、電車に乗り込むまでをストーリー仕立てで説明する。改札の位置などを示すチャイムの誘導音、ホーム柵の昇降時に聞こえる音楽も入れている。駅前にある点字付き案内板やみんなのトイレ、JR明石駅に停車する電車の種類などの紹介も。全編24分。
5月 8, 2021