事務局より

編集後記

新型コロナウイルス感染拡大による医療崩壊で、ついに大阪の病院では「80歳以上の患者さんは受け入れない」というところが出てきてしまったようです。一方で、東京都はオリパラ選手・関係者がコロナにかかった場合、優先的に入院できるように要請を出していたようです。この「いのちの重さの格差」に絶望的になります。いのちの重さの線引きをし、助けるいのちとそうでないいのちとを「トリアージ」の名のもとに峻別し、正当化するのです。これこそ、優生思想だと言わずして何というのか…。コロナ対策の失敗や平常時の医療資源分配の不均衡(とくに大阪維新は橋下市政・府政によって「効率化」の名のもとに病院を統廃合してきた経緯があります)をいいことに、高齢者への医療を放棄しているとしか思えません。このような社会で障害者が安心して暮らすことができるでしょうか? 「助からなくてもよいいのちがある」という考えがある限り、すべての人が安心して生きることなどできないと思います。(NZ)

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