事務局より

編集後記

東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーが3/25に福島県から始まりました。私個人は、オリンピックやパラリンピックそのものが差別構造の上に成り立っているものとしてそもそも反対なのですが、それを差し引いたとしても、本当にこのコロナ禍で開催するのでしょうか? 東日本大震災から10年ということで、福島からのスタートだと言われますが、原発事故の反省、いわゆる「原発ゴミ」や汚染水の処理、そして避難者の救済がなされないまま、「復興の光」と語る政府や組織委員会には、心底怒りを感じます。また、相模原事件から5年目の津久井やまゆり園で、パラリンピックの聖火の採火が行われるとのことです。相模原市は、「あらゆる差別をなくし共生社会を実現していく決意を示す」と言っているようですが、果たしてやまゆり園での聖火の採火が「あらゆる差別をなくし共生社会を実現していく」ことになるのでしょうか。オリパラの問題の1つとして、「聖火」という呼び名も含め、そうしたリレーがベルリンオリンピック時にナチスのプロパガンダとして使われた経緯もあります。「第4波」の中での緊急事態宣言の解除も含め、政府の施策は本当にチグハグです。(NZ)

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