事務局より

【巻頭】 4/3障害者春闘にご参加お願いします 差別解消法の見直し~私たちの課題

野橋順子(障問連事務局次長)

 

皆さんこんにちは。コロナ騒動が始まり1年が経とうとしています。まさかこんなに長引くとは思っていませんでした。コロナ禍になってから、生活が一変した人がすごく多いと思います。中でも私たち障害者は、コロナに感染するかもしれないという恐怖と闘い、早く収束する事を願っている人が多いと思います。万が一感染するとヘルパーに来てもらえないのではないか、来てもらえないと自立生活が維持できなくなる不安とプレッシャーで押しつぶされそうになります。

1月30日人権のシンポジウムではコロナ禍でマイノリティがどんな困難を強いられたかについてみんなで話をしました。障害者支援事業所や当事者、被差別部落や在日朝鮮人のコロナ禍による多くの課題が報告されました。どの立場からの報告も、根底にあるのは差別だということがわかりました。例えば知的障害者はマスクをつけられないことに関して、社会からだめなことだと見られることや、「マスクをしていないのは部落の人や」と言われた、ユニクロがマスクを学校に寄付すると公募したが、朝鮮学校が申し込んだら対象外と言われること、マスクの話だけでもこんなにも社会からの差別があるんだと痛感させられました。非常時では人の心の余裕がなくなり、人を攻撃してしまう傾向があります。自分のことしか見えなくなる人が多くなってしまいます。ただでさえ日ごろから受けている差別が非常時に、より強くなることが多いのです。

朝鮮学校の先生が、「やられたらやり返すと言うことではなくて、こんな時だからこそお互いが寄り添って助け合うことが大事だ」と、阪神大震災の時には朝鮮学校にも多くの日本人が避難し共に助け合った話が印象的でした。非常時にどうお互い寄り添っていくのか、そのためには日ごろから様々な立場の人と関わりあうことが必要です。だからこそ「分ける」教育でなく共生教育を、どんなに障害が重くても地域社会で生活することを、私たちは強く求めているのです。

緊急事態宣言は解除されましたが、残念ながらコロナ禍はこれからも続くと思います。皆さんいろんな苦しさがあると思いますがお互い助け合っていきましょう!!4月3日には「障害者春闘」を開催します。リモート参加もできます。ぜひご参加ください!!

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