事務局より

編集後記

新型コロナウイルスが世界的な大流行となってしまい、大きな影響が出ています。国連の障害者の権利に関する特別報告者であるカタリーナ・デヴァンダス氏は「障害のある人々は、衣食住の支援が提供されず、社会的に孤立させられ、捨て置かれていかれないかと感じている」「これらの支援は障害者が生きていく上では基本となるものであるから、このコロナウイルス危機の中で、安全な方法によって、追加の支援措置が取られ支援の継続が図られる必要がある」と言い、「障害者が接触や感染の危険性を少なくするということは、合理的配慮の提供の源泉となるものだ」「追加的な経済保障をすることで、障害者がその家族がより一層の傷つきやすさや貧困に落ちていくリスクを減らしていくことが必要とされる」と説明しています。▼「有事」があると、真っ先に障害者や慢性病患者、高齢者の生命が危うくさせられることは、私たちも阪神淡路大震災で経験しました。災害と疫病とは同列で語ることはできないにせよ、このような社会構造のうえで語られる疫病対策が、障害者にとっていかなるものか、考えていきたいところです。(NZ)

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