編集後記
相模原事件の裁判が続いていますが、事件のあった「やまゆり園」系列の施設では入所者にたいする虐待も明らかになりました。「風呂で水をかけるなど複数のケースがあった」「風呂でのケースのほか、▽食事制限があるにもかかわらず大量に食事を取らせる▽箸1本で食べさせる▽トイレに1~3時間座らせる─などの行為があった」と報じられています(神奈川新聞、1/22付け)。黒岩知事は運営母体への批判をしているようですが、「障害者を施設に入所させて生活させる」という発想こそが、今回の虐待や、相模原事件を生んでしまった大きな元凶のひとつではないでしょうか。▼振り返って兵庫県や神戸市ではどうでしょうか。たとえば今号で報告されたような県内の介護支給の格差や神戸市ガイドライン改定について、県や市は障害者が地域社会で生きていけるような制度保障をするという姿勢を見せていると言えるでしょうか? 私たちはただ「他の者と平等に」生きたいだけです。今後も、当たり前のことを実現するため、世に訴え続けていきます。(NZ)
2月 9, 2020