【障害女性】 「第3回チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞」に藤原久美子さん
障問連事務局
公益財団法人パブリックリソース財団2019年度「第3回チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞」に、障問連の差別解消条例問題担当でもある藤原久美子さんが輝きました!
「全国各地の地域の社会変革に地道に活動してきた女性リーダー6名の入賞者から「障害」と「女性」という複合差別の解消に取り組み続ける」というのが受賞理由です。藤原さんの意義ある賞の受賞に、事務局としても祝意を送りたいと思います。本当におめでとうございます。
・表彰式について
(略)栄えある大賞に選ばれたDPI女性障害者ネットワーク代表 藤原久美子さん(兵庫県・東京都)は、病気の合併症により30代で視覚障害者となり、妊娠した際に医者と親族から「障害児が生まれるリスクが高い」「障害があって子どもを育てられない」と中絶を勧められた経験があります。後にこれが複合差別――障害者であり女性であることで、社会で直面する複合的な困難であると気付き、他の障害当事者とともに優生保護法問題の解決や障害のある女性の自立促進、エンパワメントを目指し、国内外への働きかけを続けています。(以下略)
〇大賞を受賞された藤原久美子さんのスピーチ(表彰式でのスピーチより一部抜粋)
「今まだ病院や病棟に、女性という性を認められない、「性のない存在」とされてしまう障害者たちがいます。例えば、お風呂の介助やトイレの介助を男性の職員がするとか、ネグレクトにあったりだとか、そういった中で、女性としての尊厳も奪われ、人としての尊厳も奪われ、力をどんどん奪われていっている女性たちが、今まだいます。そういう彼女たちに光が当たり、私が今こうやって賞をいただけたことで、きっと何万という彼女たちもまた力づけられ、そして、彼女たちは、力がないのではなく、単に力を奪われているだけなのです。ですので、私がロールモデルとなることで、きっと彼女たちも何らかの光を見つけて、やっていけるのではないかと思います。本当に今日の賞は、すごく大きな意義のあることだと思います。本当にありがとうございました。」
〇本賞の創設者であるフィッシュ・厚子氏のメッセージ(表彰式でのスピーチより一部抜粋)
「藤原さんを選んだ理由は、彼女の勇気と行動力です。彼女は、視覚障害であるということから身体障害者として、また女性として『複合差別』に立ち向かっています。私たち選考委員は皆、彼女のその勇気と行動力に感動しました。彼女が日々直面する数々の差別を撤廃しようとするその勇気と行動力を称え大賞を差し上げます。」
・チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞について http://jwliccja.org/
本賞は、アメリカ在住の日本人女性、厚子・東光・フィッシュ氏の提案により2017年に創設されました。フィッシュ氏は、日本人女性に対するリーダーシップ育成活動や、東日本大震災の被災地支援活動が評価され、2013年にオバマ元大統領の発案で始まった社会貢献活動に尽力している市民に贈る“チャンピオン・オブ・チェンジ”賞を受賞されました。その後、日本女性の活動に光を当て、女性のロールモデルを示すことに役立ちたいという思いから、パブリックリソース財団と協働して、本賞の創設したのです。
・チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞の趣旨
日本においても、超高齢社会、大災害、子どもの貧困、地域社会の疲弊…等、様々な社会問題に直面した時に、勇気をもって自ら行動を起こし、地道に活動を続け、地域社会の課題解決や新たなシステムの構築に取り組んできた女性たちがいます。
チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞は、日本で地域社会に根ざし、頑張っている女性リーダーたちの活動に光を当て、賞を贈ることで日本女性のロールモデルを示すために生まれました。(以下略)
1月 14, 2020