沿革

団体紹介「障問連とは??」

障問連は、国連により「障害者の完全参加と平等」と提唱された「国際障害者年」、1981年12月19日に結成されました。

1979年養護学校義務化に反対し、地域の普通学校入学を求める親による就学闘争が神戸、明石、淡路、尼崎・宝塚・芦屋等の阪神間各市で取り組まれ、そのうねりにより「障害者の生活と教育を創り出す会」が結成、そして1975年「不幸な子どもの生まれない運動」反対をはじめとした優生思想との闘いや、重度障害者の地域での自立生活を実現し、制度要求に取り組んできた重度脳性マヒ者当事者で組織される「兵庫青い芝の会」、そのような障害当事者、家族による障害者運動が高揚し、また中央での「障害者と労働者の連帯」が総評等により提唱され、そのような背景の下、県内の障害者団体と民主団体、労働組合が集い結成されました。

結成直後には、兵庫県会議員I議員による議会での差別発言に対して組織を上げて取り組み、その後、最大時500名を越える参加により毎年開催される「みんなでハッピーキャンプ」、そして阪神大震災の際には障害者救援のための行政への要望活動や障問連がバックアップする中で「被災地障害者センター」(現在:NPO法人拓人こうべ)が設立されました。

現在の活動として、毎年春に開催される「障害者春闘」、兵庫県と神戸市とのオールラウンド交渉、地域での個別課題への行政交渉、地域団体への支援、「共に生きる教育」実現のための就学闘争、高校入学闘争の支援、2010年から機関誌『障問連ニュース』の発行、教育集会やシンポジウムを加盟団体と共に開催するなど取り組んでいます。

 

以下は、結成当時の「運営要綱」です。

 

【障害者問題を考える兵庫県連絡会議 運営要綱】

1,障害者問題を考える兵庫県連絡会議(以下 障問連)は、開かれた連絡会議として、参加団体の自主性を尊重し、拘束しない事を原則に運営するものとします。

2,この障問連は、障害者団体、労働団体、民主団体、政党等の密接な連携と協力の下に、障害者と共に生きる条件を確立し、障害者の完全参加と平等を実現するための諸行動に全力をあげて取り組むものとします。

3,この障問連は、代表委員、事務局長、事務局次長をおき、運動の企画、立案を行います。

4,この障問連は、代表委員が関係団体に呼びかけて代表者会議を招集し、協議して当面の活動方針及び具体的な行動・取り組み等を決定して行います。

5,障問連の連絡先は、神戸市中央区南本町5-2-21 えんぴつの家内におきます。

6,障問連の運営、活動に必要な財源は、各団体の分担金でまかないます。

7,この運営要綱は、1981年12月19日から施行します。

 

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