事務局より

編集後記

私事ですが、10月は看護学科の学部生を対象に講義をしています。最近の学部生の授業の感想を見て思うのですが、健常者が障害者化してきていることを感じています。正確に言うと、健常者もまた、この社会の中で、障害者と構造的に似通った〈生きづらさ〉を感じざるを得ない、そんな社会になってしまったということです。非正規雇用・貧困・ブラックバイト…「余裕のなさ」のようなものが、じわじわと彼らを襲います。ネット右翼などの問題でもよく言われるように、自分がひっ迫せざるを得ないことで自分よりも「劣る」とみなすものを攻撃したりもします。一方で、障害者と健常者とが相変わらず線引きされている、健常者の障害者化と、障害者との分断という相反する現象が同時に起こっているのではないかと考えています。(NZ)

« »