事務局より

編集後記

今年の東京大の入学式で、上野千鶴子氏が「フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です」と述べました。私は若干の疑問を感じざるを得ませんでした。これでは、「弱者/強者」という社会のなかの序列は切り崩せません。「弱者が強者になれ」と言いたいのではありません。「弱者が弱者のままで尊重」というのは、現政権ですら言ってくるでしょう。真に大切なのは、「弱者/強者」という境界や序列を揺るがし、問い続けることによって、そのような枠組みそのものを打ち壊すことではないでしょうか。 (NZ)

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