事務局より

編集後記

11月2日に再放送された「BS世界のドキュメンタリー」、オーダーメイド・ベビーの特集を見ました。デザイナー・ベビー、すごいことになっています。技術でできるならする。倫理なんてどうでもいい世界にがく然とします。個人的には、人間の精子が幹細胞を用いて実験室で作られていることに驚きました。

怖いと思ったのは、とにかく「優秀な子を作る、それがカップルのためになる」と信じて疑わない遺伝学者の情熱です。いわゆる「新しい優生学」ですね。子どもを「選ぶ」ということに対する気持ち悪さを感じます。

最後に、遺伝性疾患を抱えるアーティストが出てきて、医療者は私たちの生活の質を勝手に決めている、と言ってくれていたのがせめてもの救いでした。世界規模のマーケットによる技術の進展、ものすごいです。

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