お知らせ

集会案内 部落解放研究第38回兵庫県集会

■日時:2017年10月14日(土)10:00~16:00

■場所:神戸市勤労会館

午前の部の記念講演ではセクシュアル・マイノリティの人権について、昼食をはさんで午後の部では部落地名総監、沖縄、道徳の教科化、それにヘイトスピーチの問題が分科会として設けられます。障害者関連は以下の第4分科会(13:00~16:00)です。

 

【第4分科会】「障害者のいのちは健常者より軽いですか?~相模原事件から考える」

パネリスト:奈良崎真弓さん(相模原事件を語る会)

山田剛司さん(社会福祉法人えんぴつの家)

船橋裕晶さん(自立生活センターリングリング)

司会:栗山和久さん(障害者問題を考える兵庫県連絡会議)

 

下記の奈良崎さんがパネリストとして参加されます。ぜひご参加ください

 

(ひと)奈良崎真弓さん 相模原事件を語る会を主催する知的障害者

2017年1月19日 朝日新聞(朝刊)

「私いま壊れそう」。昨年7月に相模原市の施設で知的障害のある19人が刺殺された翌日、知人にそうメールを送った。そして考えた。「こんな事件が起こるのは、知的障害者は何もできないと思われているから。事件への思いを障害者本人の言葉で伝えたい」

4ヵ月後、9人の知的障害者らと語る会を開催。封印していた悲しみや怒りがあふれ出た。この活動を全国に、と計画する。

小学5年の時、算数の計算や漢字の勉強についていけなくなり、友だちからいじめを受けた。孤独を忘れさせてくれたのは、次兄の勇さんと過ごす時間。知的障害のある勇さんは、言葉の代わりに豊かな表情で語りかけてくれたが、4年後の秋、20歳で急逝した。

25歳の時、知的障害者の活動家ロバート・マーティンさんから「障害者自身が声を上げ、物事を決めることが大事。真弓ならやれるよ」と言われた。周囲から「明るさと行動力は天性のもの」と評される。数ヶ月かけて地元の横浜市内に障害者らが集う「本人会」を立ち上げた。花屋で働く傍ら、障害者自らの発信にこだわる。

「自分でやりたいことを選べて、困った時は『助けて』と言える社会はだれもが幸せなはず。障害のあるなしに関係なくお互いを知り、感じ合おうよ」。将来は知的障害者への支援拠点「マミちゃんセンター」を作るのが夢だ。         (文・森本美紀)

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