教育 書籍

【書籍紹介】 『インクルーシブ教育の源流』

いまや、「インクルーシブ教育」や教育における合理的配慮という言葉は、原則統合を求める当事者運動だけでなく、中立を装いつつ、原則分離のはずの制度側でも使われています(文科省「インクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進」)。この混乱はどこからくるものなのか? その「ねじれ」を理解するため、著者は1970年代の豊中の教育運動に注目し、丹念に調べています。運動史や教育現場、行政交渉で何が行われていたのかのみならず、障害児教育に関わる理論的な枠組みに興味がある向きにもお勧めです。

(二見妙子『インクルーシブ教育の源流――1970年代の豊中市における原学級保障運動』、現代書館、2017年、定価2000円+税)

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