事務局より

【巻頭】 代表者会議にご参加ください

障問連事務局

 

夏を思わせるほどの暑さの日がありますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

別途、本号ニュースでもご案内しておりますが、6月9日に障問連2017年度第1回代表者会議を予定しております。今年ももう半分が過ぎようとしていますが、その間の障問連の活動を総括的にご報告し、現在作成中の障問連リーフレットについても、みなさんのご意見を賜れればと思っております。また、兵庫県と神戸市に対するオールラウンド交渉の要望書づくりのためにも、各加盟団体からご要望等お聞きできればと思います。ご多忙の中とは存じますが、ぜひご参加をよろしくお願いします。

本号ニュース内の記事でもありますように、精神保健福祉法「改正」案が5月17日、参議院を通過しました。相模原事件からの一連の流れで、容疑者に精神疾患があったから事件を起こしてしまった、だから罪を犯しそうな精神障害者には退院後もしっかり監視しようという、法「改正」の前提からして乱暴な議論であると言わざるを得ません。もとより、精神医療は予防拘禁のためにあるのではありません。

「危険な人物をしっかりと取り締まろう」という流れは、精神保健福祉法の問題だけではありません。「対テロ」を口実とした共謀罪法案は、5月23日の衆院本会議で可決されてしまいました。また、それに先んじて5月3日に出された安倍総理の「憲法改正に関するビデオメッセージの発言」では、自衛隊を違憲としながらも、何かあれば自衛隊を頼るというような議論は無責任だと言い、自衛隊の憲法明文化を進めようとしています。しかし本来は、人権を基調としながら、どのようないのちをも守っていこうとするのが政治のあるべき姿のはずです。憲法を変えるのではなく、基本的人権の尊重と平和とを根幹とした憲法を護ろうとする姿勢こそ、社会を安定させるものではないでしょうか。

兵庫県では、7月2日に県知事選挙があります。障害者差別解消条例の制定を推進し、マイノリティの人権に配慮した政策を行う知事を私たちは望みます。

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