事務局より

【巻頭】 精神保健福祉法改正/政府が改正趣旨を削除する異例の展開!!??

障問連事務局

 

2017年度の障問連活動も1/3を終えました。初夏を思わせる暖かさと共に、時間が早く過ぎる事を強く実感します。100人を越える参加により4月1日に障害者春闘は行われましたが、それぞれの方の発言記録を今号で報告しています。ぜひ一読下さい。

相模原事件を巡る報道が少なくなっていますが、国会では精神保健福祉法の改正論議が行われています。しかし同法改正趣旨には「相模原市の障害者支援施設の事件では、犯罪予告通りに実施され、多くの被害者を出す惨事となった。二度と同様の事件が発生しないよう、以下のポイントに留意して法整備を行う」とありましたが、厚労省は4月13日、この改正趣旨を削除する事を与野党に申し入れたと報道され、今国会冒頭の安倍首相の施政方針演説でも明確に相模原事件の再発防止のため法改正すると断言しているにもかかわらず、肝心の立法趣旨を削除するという異例な事態です。さらに、塩崎厚労大臣は元の説明資料が不適切だったことを陳謝し、「このような形になった事をお詫びする」としながらも、法案の内容は変更しないという政府に対し、野党は「立法事実がないと政府が認めた事になり、法案を出し直すべきだ」と反発するという、本末転倒な状況にあります。本号内で当事者団体の主張などを紹介します。

7月2日投開票の兵庫県知事選挙が行われます。様々に目まぐるしく、そしてとんでもない事が立ち起こり続ける社会のあり様のなか、政治が本来の政治として機能し、様々な人たち、障害者も含めマイノリティーとされる人たちが、互いに認め合い、誰もが排除される事のない地域での共生社会の兵庫県であるよう、私たちは強く願います。

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