事務局より

【巻頭】 2017年度も障問連活動にご支援、よろしくお願いいたします

障問連事務局

新しい年が始まりました。本年も障問連の活動にご支援、よろしくお願いいたします。

昨年終盤に多くの取組みがあり、原稿作成がなかなか追いつきませんが、今号から順次報告します。今号では、1年の始まりに当たり、2016年の振り返りも含め、昨今の制度等の動向も併せ紹介します。

日本政府は障害者権利条約に批准して2年後の政府報告書を国連に報告、しかし制度創設の経過に重点が置かれ、差別の現実や実態は極めて弱く、民間NGOによるパラレルレポート提出を通じ、国連から日本政府への勧告がどのような内容になるのか重要であり、中央で取り組まれています。兵庫の地からも様々な実態を明らかにしていく必要があります。その意味でも障問連が取り組む行政交渉や組織・各部会の活動は重要な意味があります。今号の報告にあるよう、「介護保障」「介護保険適用関係」「学校等での医療的ケア」等、様々な課題において、差別解消法が始まったにもかかわらず、国は理念としての方向性を示しながらも、それを裏付ける財政措置は極めて脆弱で不合理であるため、障害者に寄り添って頑張ろうとする自治体ほど負担が重くなり自治体間の格差も顕著に見られます。県内の先進的な自治体でも見直しの動きが見受けられます。民主党政権下で推進されたような制度改革は、現政権とりわけ財務省の強い意向では実現が困難な状況の中、実態に裏打ちされた要求として自治体に求めていかなければならないと思います。

障害者と弁護士が共同して介護保障に取り組む「介護保障ネット」の今年の全国集会が神戸開催の方向で、「障害者の介護保障を考える会」が中心となって準備が始められています。

2017年度の活動方針に則り、本年も精一杯、障害者運動を展開していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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