【報道】 新聞記事より
■点字ブロック上に柵、転倒 視覚障害者が重傷 兵庫の駅で先月
東京新聞 2016年8月21日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016082102000118.html
兵庫県姫路市の山陽電鉄西飾磨駅で七月、視覚障害のある同市の五十代男性が階段の踊り場を歩行中、点字ブロックの一部をふさいでいた工事用のフェンスに白杖(はくじょう)を引っ掛けて転び、左の太ももを骨折する重傷を負ったことが、同社への取材で分かった。同社によると、男性は七月二日午前七時十分ごろ転倒。フェンスは階段の壁を補修するために設置していた。
同社は男性に謝罪し、フェンスを点字ブロックにかからないようずらした。「障害物を置かないよう徹底する」としている。
視覚障害者を巡っては今月十五日、東京都港区の東京メトロ銀座線の青山一丁目駅で、盲導犬を連れた男性がホームから転落して電車にはねられ、死亡する事故があった。
■精神障害者の監視強化に 障害者団体が反対
日テレNEWS24 2016年8月2日 22:33
http://www.news24.jp/articles/2016/08/02/07336951.html
相模原市での殺傷事件をうけて、精神科への「措置入院」から退院した後の精神障害者の監視を強化すべきといった声があることについて、精神障害者の団体が人権侵害につながると反対した。
2日に会見したのは、DPI、障害者インターナショナル日本会議や大阪精神医療人権センターなど。相模原市の殺傷事件の容疑者は、「他人に害を及ぼす恐れがある」として、本人の同意なく精神科に「措置入院」したが、退院後の対応に課題があったのではないかとの指摘があり、厚生労働省が、措置入院制度を見直す検討会を立ちあげる方向で調整中。
2日の会見で、精神障害者らは、「事件の背景に、精神障害があったときちんと解明される前に、措置入院制度が問題だとして議論を始めるのはおかしい」「問題にすべきは、障害者を排斥する思想であって、精神科への長期入院や退院後の監視強化を進めて、精神障害者を社会から排斥すれば、容疑者のゆがんだ思想を実現することになってしまう」と述べ、措置入院制度の見直しに反対した。
■障害者施設の改修費補助=相模原事件受け防犯強化-厚労省
時事通信 2016/08/10 15:40
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016081000649&g=soc
厚生労働省は10日、相模原市の障害者施設で発生した殺傷事件を受け、施設の防犯強化に取り組む地方自治体に財政支援する方針を固めた。不審者の侵入防止などに必要な施設改修をした場合、施設を設置する自治体に費用を補助。関連経費を2016年度第2次補正予算案に盛り込む方向だ。
事件は7月26日未明に発生。施設に侵入した元職員の容疑者が入所者を次々に刃物で刺し、19人が死亡、広く福祉関係者に衝撃を与えた。そこで同省は今回、障害者施設だけでなく、事件を教訓に施設を緊急改修する保育・高齢者施設、病院や診療所も支援。いずれも費用の半額を国が補助し、対策強化を急ぐ。
事件をめぐり同省は、有識者による検証チームを設置し、今秋の再発防止策の取りまとめに向け議論を進めている。ただ、政府内では「検証結果を待たずにできることから対応を」と求める声もあり、同省は施設の安全を強化するハード面の整備を急ぐことにした。
一方、有識者から「施設は地域に開かれているべきなのに、侵入防止だけを強化することは矛盾が生じる」と、改修によっては地域住民らとの交流が断たれることへの懸念も指摘されている。同省は施設の防犯強化に当たり、自治体に留意点を示し、参考にしてもらう考えだ。
9月 1, 2016