事務局より

編集後記

7月16日~17日、被災地・熊本に訪問してきました。被害は甚大なもので、震源に近い益城町や西原村など、いまだに震災直後の状況がむき出しになっています。そこで暮らす障害者の状況も厳しいものがあるとのことです。長期的な支援の必要性を実感しました。詳しくは本文を。

新聞各紙がこぞって、この3年間で新型出生前診断の利用者が増え続け、3万人を超えたことを報じています。そのなかで、「羊水検査などで染色体異常が確定した417人のうち94%に当たる394人が人工妊娠中絶を選択した」(朝日新聞7月16日付)とも言われます。その一方で、巻頭の野橋さんの文章、そして尾上さんの新聞への寄稿でも触れられている通り、相模原での障害者殺傷事件が大きく報じられますが、あたかも容疑者のみが特殊な思想の持ち主であるかのようにも報じられています。こうした報道のかい離についても指摘する必要があると感じます。

大規模な入所施設ではなく、障害者が地域で当たり前に暮らしていける世のなかにする必要を感じます。そのために私たちもさらに力を結集していかなければなりません。

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