編集後記
9月23日付東京新聞の記事見出しに、「未熟児の黄疸、皮膚で計測 脳性まひ予防に、神戸大」とありました。その記事によれば、「脳性まひや難聴の原因となる未熟児の黄疸の程度を、採血せず皮膚に計測器を当てて調べる方法を神戸大のチームが発見」したとか。チームの特命教員は、「予防に生かしたい」と話しているようです。「障害を予防すべきか、障害はないほうがよいか」という問いは、その前提において偽の問いであると私は考えています。そのように問う前に、障害があろうがなかろうが生きられる社会を作っていくことで、そのような問いの背景にある、障害者を嫌悪するような思想こそを問題にしなければならないと考えます。
10月 1, 2015