事務局より

編集後記

3/3、国会で社民党党首の福島瑞穂氏が丸川珠代男女共同参画大臣に質問、丸川大臣が選択的夫婦別姓制度への反対を呼びかける書状に名前を連ねていたことについて問いただしました。男女共同参画の趣旨に反するのはもちろんのこと、基本的人権に抵触する問題ではないでしょうか。選択的夫婦別姓は「選択制」であり、別姓を強要するものでもありません。一方、現在の日本社会においては、女性と男性とが結婚すれば夫の苗字を名乗るという割合が、2015年でも96%あり、事実上「強制的夫婦同姓(夫の苗字)」と言えると思います。丸川大臣は「家族の一体感について議論があって、これは家族の根幹にかかわる議論だなという認識をもった」と答弁しています。個人的には、「苗字が同じになることで生まれるという「家族の一体感」なんて、幻想に過ぎないのでは」と思っています。夫婦別姓に賛成の人でも、親戚への体面のため、泣く泣く同姓にしている夫婦もあることでしょう。また、「家族の根幹にかかわる議論」というのは、皮肉ですが、「正しい」見解だと思っています。なぜなら、戸籍制度と天皇制とは結びついており、家父を長とする「家族」と、天皇を中心とする「国体」とは並列して語れるからです。だからこそ、夫婦同姓という「幻想の一体感」に固執するのでしょう。(NZ)

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