事務局より

編集後記

強制不妊手術に対する国家賠償を争う初の判決が出ようとする朝、川崎市で小学生のスクールバスを襲う事件があり、死者2名を含む20名の死傷者がありました。この事件について、その場で自殺したという容疑者に関して、マスコミやネットでさまざまな憶測が飛び交っています。そんななか、いち早く「ひきこもりUX会議」が声明文を出しました。それによると、この事件の報道へのお願いとして、①「ひきこもり」への偏見の助長の懸念、②「犯罪者予備軍」というイメージに苦しめられる、③「8050問題」への誤解を引き起こす、を挙げています。根本厚労相も、ようやく「ひきこもりと事件とを安易につなげるべきではない」と宣言しましたが、この事件に対する報道は、あまりにも短絡的でセンセーショナルに過ぎると個人的には思います。相模原事件の後、精神障害者への偏見や予断をあおり、監視の強化につながっていることとまったく同じではないでしょうか。誰もが安心してひきこもることができる社会を模索していくべきなのではないでしょうか。 (NZ)

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