事務局より

編集後記

この編集後記を書いているのは5月3日、憲法記念日です。朝日新聞では41%、NHKの調査では半数が改憲してもよいと言っているとか。数値の異なりも気になりますが、改憲してもよいという世論の大きさに驚きます。5/3東京新聞では、朝日訴訟が取り上げられ、憲法の重要性、とくに25条の生存権の大切さが説かれています。人間らしい生活、生存が保障されるためには、平和であることが何よりも要求されるはずで、そうであるならば、どのような状態においても戦争は決してあってはならないものです。

今号で掲載した障害者春闘のテーマである相模原事件は、障害者から平和的生存権を奪い取るものだとも言えると思います。障害者は憲法で定められた基本的人権すら享受させてもらえない現状があります。今号チラシで紹介の優生手術も、障害者の人権をないがしろにするものではないでしょうか。障害者が憲法の枠組みにすら実質的に入れてもらえない現状を厳しく問うとともに、やはり憲法の枠組みは何としても守っていかなければならないと感じます。

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